2006.11.15

欧州車から学んだこと

欧州車に17年間乗り継いでいます。ここから学んだことは、車を通じて窺い知った欧州の文化です。

日本人はとかく新しいモノを尊びますが、ヨーロッパの人は古いモノを大切に使うことを尊ぶように思えます。車はもちろん、身の回りのものでも、たとえば靴ですが、欧州の人は良い靴を長く履くように思えます。私も最近は靴は古い方が良いと思っています。はきなれた古い靴を大事に手入れして長く使う。私の普段使う靴は10年以上使っています。長い間使うためにはモノはそれ相応に良いモノでなければなりません。仕事場で普段はいているのはイギリスのチャーチズの靴で、17年前バブル時代に5万円くらいで買ったものです。今まで数回大きなメンテをして、そのコストは買ったときの値段を超えていると思います。イギリスの靴は丈夫で、親子で1足の靴を2代数十年履いている人を知っています。手ごろな価格の日本の靴を毎年、あるいは数年で履き替えるよりも、クオリティの高いイギリスの靴を数十年使うほうが奥ゆかしく、かつコスト的にもそれほど変わらないと考えています。

ポルシェやボルボは過去に生産された車の7割以上が今も現役というような広告をしていたと思いました。車の寿命が10年といわれる日本車では考えられないことです。古い車を捨てて燃費に優れる新型車に乗り換えるのもエコロジーでしょうが、車を作るにも廃棄するにもエネルギーを使うことから、1台の車をメンテしながら使い続けることもまたエコロジーだと思います。不思議なもので古い車もそうやってきちんとメンテしながら使い続けると風格のようなものがでてきます。これがこれでまた日本車とは違う楽しみ、味わいがあります。

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2006.11.13

なぜ「欧州車」道楽なのか

なぜ自分にとってヨーロッパの車が道楽で、日本の車や他の国の車が道楽にならないかを考えてみました。

日本の車は世界的にも評価が高いことが証明するように、モノの価値としては非常に優れています。高品質で、高技術、メーカーも高いサービスレベルを誇っています。レースでも早く走りますし、価格もヨーロッパの車よりも安いと思います。耐久性もあります。何より日本の国土、気候、道路環境、利用スタイルにあっています。

しかし文化的価値、意味的価値、すなわち満足感、達成感、という感情的、精神的なところが伝統あるヨーロッパの車に比べて希薄です。ブランドの価値、好意的連想の群、という点でも同様です。BMWを語りだしたら、あるいはポルシェを語りだしたら、フェラーリを語りだしたら、シトロエンを語りだしたら止まらない人というのはいますが、日本の車メーカーについて語りだしたら止まらないという話はあまり聞きません。あるとすればスバルくらいでしょうか。周りに情報は多いはずなのに不思議です。

ヨーロッパの車にはブランド独自の世界観、哲学があり、それが強烈です。日本の車はそのあたりを合えて強く打ち出していないのかと思います。あまり強い主張をしないのが日本の伝統的美徳だから日本市場で受け入れられるためにはそのほうが良いからでしょうか、世界のマーケットに普遍的に受け入れられるためにユニバーサル性を持つためでしょうか。

私は日本で暮らし、日本語で考え、入ってくる情報はほとんど日本の日本語の物です。それ故にかヨーロッパの個性ある車の価値観が新鮮に感じられるのでしょうか。日本の文化については尊重し、これはこれで重んじて生きたいと思いますが、道楽という位ですから、仕事ではなく、実用的目的ではなく、経済合理性を超えて楽しむにははやり日常生活とはかけ離れた世界の方が楽しめるのだと思いますす。またこれを通じてヨーロッパの考え方を知り、日本的世界に埋没する日常だけからでは得ることができない刺激と知恵を得ることができるのもまた役に立ちます。

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