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2005.07.19

BMWのエンジンの良い理由

始めが肝心なので、できるだけ続けて書きたいと思っています。

E46が発売されたときの318iはM43エンジンで、僅か118馬力だったのですが、走ってみると実に良く走り、「到底118馬力とは思えない」「国産2リッターターボ車から乗り換えても違和感がない」というインプレをいただきました。実際はデータを見ると決して速くはないのですが、運転した感じは素晴らしいものでした。

話は変わりますが、「広報車チューン」という言葉があります。広報車とは、自動車メーカーが新車を発売したときに、モータージャーナリストに対して試乗会やロードインプレッション用に貸し出す車です。これが良くできてて、走ったジャーナリストは感動して評価記事を書きます。プロのレーシングドライバーが走っても感動モノなのだそうです。

ところがそのジャーナリストが自分の車にしようと、自腹で生産車を後で買うと、これが全然違う。もしかしたら、広報車というのは、何か特別なチューンがしてあるのではないか、という伝説です。

福野礼一郎氏の「ホメずにいられない」の第2話に、実際にチューンしてあると噂された広報車をばらしてみたことが書いてあります。それは特別なチューンはしておらず、完全に普通の車だったそうです。その「完全」が重要で、部品の誤差がなく、すべてが完璧にバランス取りされていたそうです。量産車を一台一台やろうとすると、車の値段は数百万円は高くなるほど手がかかってるものだそうです。

広報車は量産前のプロトタイプに近いものだからかもしれませんが、一度組んだエンジンをばらして再度バランスを取り直して組み立てなおしてあるのかもしれません。

実はBMWのエンジンは普通の車でも、この広報車チューンのように、手をかけて作られています。まず、量産メーカーでカムシャフトをバランス取りしているのは、世界中でBMWだけだそうです。次に、通常国産メーカーのエンジンのボアの誤差は10ミクロンから30ミクロンだそうですが、BMWの場合は一桁だそうです。これはあらかじめダミーのシリンダーヘッドを組んでボーリングし、しかるのちにエンジンを組み付ける、という手の込んだことをやる必要があり、国産では日産とスズキの一部の車しかやられていないそうです。

私はM43エンジンのライナーレスのシリンダーのピストンと擦れ合う金属音が大好きで、道路際に壁があって、エンジン音が反射して聞こえるときには、わざと窓を開けて聞く事があります。これも精密に組まれたエンジンのなせる音だと思います。

これを一層つきつめたのがアルピナで、誤差0だそうです。フェラーリもこれにはかないません。アルピナの車に使われていたマーレーの鍛造ピストンを見たことがありますが、手作業でヤスリで削って重量バランスをとった痕が分かりました。いつかはアルピナ、といつもあこがれています。

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