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2005.04.14

フェラーリは高くない?

 1984年12月号のカーグラフィック誌に小林彰太郎編集長(当時)によるフェラーリの工場を見学したときの記事が掲載されており(現在は二玄社刊「フェラーリ1」収録)、そこのサブタイトルは「フェラーリは高くない」というものでした。

 90年に出版された「インサイド・フェラーリ」という本(ソニーマガジンズ刊、現在は絶版で入手不可)にもフェラーリの創業時からの製造の様子が工場内部の写真入で詳しく説明されています。

 これらをみると、市販車といえども大量生産とはいえないフェラーリがいかに手をかけて作られているかが詳しく描かれています。たとえば12気筒のエンジンは80年代末でも砂型にアルミ合金の溶かしたのを流し込んで一個ずつ生産されているそうです。クランクシャフトなども熟練した職人が1個1個削りだして作っているそうです。それが最良の方法だからなのか、それとも単に生産設備が旧式で、生産規模からして新規の設備投資が割りに合わないからなのか、そのあたりは良く分かりません。

 トヨタや日産などの量産車メーカーが社員一人当たり年間50台以上の車を生産するのに対し、フェラーリは僅か1.8台なのだそうです。また、生産車はすべて85kmのロードテストを2回、物によっては3回行われるんだそうです。(これはV12の場合であって、V8はそんなに沢山はやらないという説もあります。)

 イタリアの職人の人件費が年間でいくらかは分かりませんが、このような人でのかかった生産プロセスを見ると、新車のフェラーリが2,3000万円前後の価格で売られているというのは割安?というような感想が出てきます。ランボルギーニの生産設備は60年代のホンダの工場を参考にして作ったので設備やシステムはもっと新しいそうですが、価格的にフェラーリと比べて割安という感じもしませんが。

またフェラーリといえど、すべてのパーツを自製しているわけではなく、ショックはビルシュタイン、電装はボッシュとマレリ、コンプレッサーはサンデン、オルタネーターはデンソー、ブレーキはATEといった有名メーカーのものを使っています。またスイッチ類などはフィアットやアルファロメオのものなどが使われているようです。

DSC01582
4月末の完了を目指して整備中のモンディアル-t この写真ではまだエンジンは乗っていませんが、そろそろ乗るころでしょうか。

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