« タイミングベルト交換(8) エアコンは諦める? | トップページ | タイミングベルト交換(10) ベルトの寿命とパーツのコスト »

2005.03.02

タイミングベルト交換(9) タイミングベルト交換のほんとうの意味

 今回のタイミングベルト交換を通じて、フェラーリの場合タイミングベルトの交換は単にベルトの交換ではなく、エンジンの状態チェック、特にベアリングやテンショナー、オイルシールなどの「消耗品」パーツの交換であることが身をもって理解できました。(ウォーターポンプの寿命もベアリングとシールの劣化がガタや水漏れの原因であるようです)

 私もフェラーリを買う前は単なるベルトの交換のためにエンジンを降ろす手間をかけることに大いに疑問を感じましたが、こういうチェックや交換をするのであればエンジンを降ろす大掛かりな作業をするのも理解できます。エンジン脱着の工賃はそれ自体で安くても15万円、通常はそれ以上ですが、これは国産車の場合でもマルチシリンダー、大排気量でハイパフォーマンス車ならばそのくらいはするのではないでしょうか。

 フェラーリの場合ハイパワーであることと、それなりの走りをするオーナーが多いこともあって、ベアリングなどの消耗も加速されているようです。もともとイタリア車のパーツのクオリティレベルが日本のものに比べてよくないこともあるのかもしれませんが、日本車でもハイパワーでそれなりに走られた車、たとえば同時期のニッサンのスカイラインGTRのエンジンをチューンした車などはエンジンの寿命は結構短いとも聞きます。

 フェラーリの場合もこれらの消耗品を交換しないでエンジンを使い続ければ数万キロで寿命としてだめになってしまうのかもしれません。しかし半ば強制的にタイミングベルト交換をすることで、エンジン内のパーツの交換時期が来ていることが判明し、それらを交換することで結果としてエンジン自体の寿命は延びるのではないかと考えます。もしベアリングやテンショナーがエンジン内部でそれこそ完全にやられてしまうと、エンジン内のギア(クランクシャフトからタイミングチェーン駆動にかかる部分など)が欠けてしまい、修理はもっと手間と部品代がかかり、それこそ中古エンジンを考えたくなる程になると思うからです。またオイルシールの劣化はオイル漏れの原因であるからです。

 モンディアル-tや348もタイミングベルト交換”のみ”を指定して行うならば、20万円以下で済ませることもできるかもしれません。しかしそのように「節約」した結果、結果としてエンジンの他の箇所が後日壊れることとなってはもっとお金がかかることになります。このように考えてみるとフェラーリがチェーンではなく、あえて耐久性が劣るベルト駆動方式をカムの駆動に使っているのは、エンジンの他の部分の点検を定期的にやらせるための「親心」であるかのようにすら思われてきます。

DSC01583
写真は取り外したタイミングベルト


|

« タイミングベルト交換(8) エアコンは諦める? | トップページ | タイミングベルト交換(10) ベルトの寿命とパーツのコスト »

コメント

いや、本当は親心ではなくて、単に当時(80年代)はタイミングベルトを使うのがブームだった、というあたりが真相ではないでしょうか?

BMWも80年代はタイミングベルトでしたが、90年代に入ってチェーンに戻しましたから。最近はチェーンでも静かにできるようになったこともあり、チェーンが主流のようですね。フェラーリもF430になってやっとチェーンになったそうです。

投稿: ディドリ | 2005.03.04 00:28

ディドリさん、今晩は。

>エンジンの他の部分の点検を定期的にやらせるた>めの「親心」であるかのようにすら思われてきま>す。

僕は何故フェラーリのタイミングベルトはゴムなんだろう?
とずっと思っておりました。

しかし僕もタイミングベルトを交換して初めて点検を定期的にやらせる為なんだと思いました。
正に「親心」ですね!

ほんとかな~?

投稿: すかあふぇいす | 2005.03.03 23:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3553/3145444

この記事へのトラックバック一覧です: タイミングベルト交換(9) タイミングベルト交換のほんとうの意味:

« タイミングベルト交換(8) エアコンは諦める? | トップページ | タイミングベルト交換(10) ベルトの寿命とパーツのコスト »