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2004.12.31

私のフェラーリは並行輸入車

輸入車には正規輸入のもの(ディーラーもの)と並行輸入ものがあるのは輸入車に詳しい人にとっては”常識”ですが、フェラーリの場合は並行輸入が多いのが特徴で、ほぼ正規輸入と同数が並行輸入されているようです。清水草一氏の著書「イタリア車火炎地獄」によりますと、1996年のフェラーリの世界での販売実績は3,313台だったそうです。そのうち日本では251台(全体の7.5%)が売れたそうです。これは正規ディーラー経由です。ところが同じ年の日本でのフェラーリの登録は578台、ということは正規輸入車の数よりちょっと多いくらいの並行輸入車が売られているんですね。実際中古車雑誌でみても「コーンズもの」と言われる正規輸入車よりも「ヨーロッパ仕様」といったような並行輸入車である記述のあるものの方が多くみられます。

なんでこんなに並行輸入車が多いのかといいますと、想像ですがフェラーリの場合は正規輸入車のデリバリーが遅い(あるいは待ちが長い)ことが考えられます。 正規ディーラーで買ってもいいけど、1年待ちとか言われたら待ちきれない人はすぐに手に入る並行輸入車を扱っているところに駆け込むと思います。また日本の正規輸入車はアメリカ仕様がベースなので、重量がヨーロッパ仕様よりも重くスタイルが悪いことから、ヨーロッパ本国仕様を望む人もかつてはいたようです。(328とかの時代) 価格も高いので為替変動によっては、並行輸入の方が数百万円安いということもあったようです。

それで私のはといいますと、製造番号からみると欧州大陸仕様(ドイツ、イタリア、フランスなど)となっています。ベルギーはブリュッセルのディーラーのシールがありますので、まあそうなんでしょう。フェラーリの仕様には、このほか北米、イギリス、スイス、北欧、日本などがあるようです。この辺りはハイパーレブインポートの348、355のシリーズ(右でご紹介している本です)に読み方が書いてありました。

型式は"-F348D-"となっていまして、以前は並行輸入車の場合型式は"不明"だったのですが、今はこのように型式の前後にハイフンをつけて登録されるようです。ちなみに正規物のモンディアルは"E-F348D"だそうで、頭にEがついているのが正規物だそうです。

輸入を扱ったのはFAIA(外国自動車輸入組合)という並行輸入業者の団体らしいです。(排ガス対策のシールがはってあります)

今日では並行輸入車といえども正規ディーラーから差別されることはないようで、私のモンディアルの過去の整備記録にも日本の正規ディーラーのコーンズのものがいくつかありまして、そこで修理を行ったことがわかります。

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2004.12.28

イタリア車のパーツの頼もしい供給体制

 ドイツ車のパーツの供給体制は実にしっかりしていて、ほとんどのパーツはディーラーで注文すると翌営業日に宅配便で届くのには感心します。正規ディーラーでなくても街の整備工場でもドイツ車のパーツは直ぐに入手できます。高額部品にはリビルトパーツもあり、正規ディーラーで扱ってる(作っている)リビルトパーツには保障もついているようです。(エアコンのコンプレッサーとかミッションなど)

 しかしイタリア車となると心細い限りで、量産車であってもパーツが半年間入らず直すことができない、仕方なく展示車から部品を外して修理したとかいう話を聞くことがあります。フェラーリとなると更にお寒い限りで、日本はおろか世界中を探してもパーツがない、なんていう経験をしました。量産車ならば解体パーツを探す、ということもありますが、フェラーリの解体パーツ屋さんもあるのですが、モンディアルとなると更にマイナーなために見つかる可能性はものすごく低いような気がします。

 それで出てくるのは、今度イタリアにフェラーリのパーツを買い付けに行く人がいるので、それに頼む、といったほとんど運び屋に近いようなパーツの入手方法です。この方は毎月定期的にフェラーリ本社のパーツセンターに注文をFAXで行っているようなので、この方に一緒に頼むことにしました。彼はここで買い入れて国際宅配便で送ってもらっているようです。価格はコーンズよりも多少ですが安いようです。

 しかしヤフーオークションをみるとフェラーリのパーツも結構売りにでています。特に多いのはマフラーで、フェラーリのオーナーって、結構マフラーをとっかえひっかえ試している人が多いようです。今後のメンテに必要になりそうなパーツはオークションでアラートをかけておいて出品されたら通知されるようにしておこうかと考えています。

 最近、フェラーリのパーツが値上げしているそうで、ユーロ高のせいかとおもったら、そうではなくて中には一挙に4倍になっているものもあるとか。イタリア車の世界では常識では理解できないことが多々あります。

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2004.12.25

次々と発覚する驚愕の真実

Sモータース(Sは略称)に行ってOさんと来年早々に行うタイミングベルト交換について打ち合わせをしてきました。

ウォーターポンプはアメリカからリビルトを購入することにして他のパーツはOさんのところでそろえ始めてもらうことにしました。

タイミングベルト交換は最低で1ヶ月はかかるとのこと。エンジンを下ろしてみてクリーニングなどをかけて、必要なパーツがあれば例の業者に再発注するからだそうです。

そして教えてもらったのは、私のモンディアルは新車並行ではなくて、中古並行だった!らしいということでした。90年登録ですが、89年初めごろの製造でベルギーはブリュッセルのディーラーで売られ、数ヶ月はヨーロッパで乗られていたらしい、という推測です。その根拠は電動ファンのところについている製造年月日が88年11月であること、エンジンルームにブリュッセルのディーラーの名前、住所、電話番号のシールが張ってあることでした。確かにエンジンルームの下部、燃料フィルター辺りがヨーロッパで乗られた車特有の融雪剤によってできた白い汚れが目立ちます。

そしてメーターも一度巻き戻しがなされていたらしいとのこと。確かに記録簿をたどると、年月が経っているのに累計走行距離が短くなっているときがあり、メーターが戻っていないと説明できません。同じオーナーの保有している時期なのになぜこのようなことが行われたのかは不明ですが、せいぜい数千キロと思われます。(平成9年11月に12,409kmが平成11年12月には10,718kmと2年後に減っています)

これだから中古の格安並行輸入車は油断がなりませんね。(笑)

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2004.12.24

嗚呼、何とウォーターポンプは14万円

タイミングベルト交換に際して一緒に交換することが推奨される品目にウォーターポンプがあります。欧州車のウォーターポンプは一種消耗品でもありますが、フェラーリの場合エンジンを降ろさないとウォーターポンプの交換ができません。そのため通常の車のように水漏れがしてきたら交換するのではなく、問題なくともある程度走行しあるいは年式が古くなった場合は、エンジンを降ろすついてでに交換してしまうという考えが一般的なようです。

これが部品代が何と14万円以上もします。かといって消耗品ですから中古部品を使うのもちょっとリスキーです。捨てる神あれば救う神あり。色々考えていたら友人がイギリス辺りにはフェラーリのパーツ屋が充実しているから個人輸入してみては、とアドバイスしてくれました。

インターネットで検索するとアメリカはオレゴン州に ItalianCarParts.com というのがあるのがわかりました。そこでは348,Mondial t用のリビルトのウォーターポンプが$389で売られていました。交換のため外した古いものを後で送る必要がありますが、これですと送料を考えてもとっても安くできそうなので、喜んでいます。

このリビルトのウォーターポンプ、問い合わせてみると本物よりも性能が良いとの触れ込みです。本物は2ベアリングだけれど、リビルト品は3ベアリングで、かつ改良されたシャフトを備えているとのこと。日本からは事前に古いウォーターポンプを送る必要があり、送料はFedexで$85だそうで、往復の送料を考えても6万円以下でできそうです。

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2004.12.22

朋あり遠方より来る

1992年のモンディアルt Cabrioletのオーナーの”すかあふぇいす”さんからメールを頂きました。こういうメールって最高にうれしいですね。すかあふぇいすさんのモンディアルは1992年生産ながら本国で10年売れ残り、日本で2002年に新車で購入されたとのこと。どっひゃー、生産が1994年に終了しから2年間は新車がディーラーの店頭に置いてあったとは本に書かれていましたが(Ferrari V8のすべて)、2002年まで売れずにあった車があったとは。 きっと高かったと思いますが、新車で乗れるなんてうらやましいです。
早速リンクをはらせて頂きます。これからもよろしくお願いします。

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2004.12.21

中古フェラーリ購入の教訓

買ってまだ2ヶ月ですが、今回の教訓を踏まえると以下のようなことが言えると思います。

・購入に際してはその後のメンテナンスをやってくれる整備工場にあたりをつけておくべし。
・その車についての情報を仕入れ、交換が必要な項目やパーツ代などを事前に調査し、購入後の具体的な整備計画を予算も含めたてておくべし
・専門店より安く、相場の下限に近い価格で購入した場合は購入後の整備に100万円あるいは新車時の車両価格の10%の費用がかかると覚悟すべし
・整備記録簿は非常に重要につき購入に際し熟読すべし、但し定期点検時以外に行った整備などについては欠落していることが多いので、完全と信頼することなかれ
・購入に際しての営業マンの説明には必ずしも正しくないこともあるので注意するべし。これは営業マン自身がうそをついているというのではなく、前のオーナーから聞いた情報が誤っていることなどもあるので、人間の記憶は古くなるとあいまいになることもあるので営業マン自身を責められるものではない。
・仮に試乗しても初めての車の場合は「こういうもんですよ」と言われれば自分では判断できない。経験のある人のセカンドオピニオンを大事にするべし。
・完全な固体を求むる事なかれ。内外装の色やミッションなど後から変えられないもので希望のものがあったら即決するべし。程度については購入後にだんだんと自分で整えて行くものと思うべし。
・雑誌や本に書かれている情報だけを信じてはいけない。経験のある現場の人間の意見も尊重すべし。これには人脈も重要。普段から構築維持を心がけるべし。
・フェラーリといえど車であることには違いはないから、あまり気負ったり、気後れすることなかれ。

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2004.12.20

整備記録を訪ねて三千里

 モンディアルtを購入するときに最初に確認したのはタイミングベルトの交換はいつ行ったか、ということでした。フェラーリのタイミングベルト交換は理想的に行うと50-60万円位が相場なので、購入して直ぐにこれをやるのはたまらないと思ったからです。

 当時モンディアルは2台売りに出ていて、もう1台は私の住んでいるところに近いところであった89年型で548万円だったと思いますが、前回のタイミングベルト交換から数年経過していて、来年辺りは交換しなければならないということもあり、値段も安かったこともありまた内装色も希望に合致していたため今のモンディアルtを選びました。今のモンディアルtは前のオーナーが昨年タイミングベルト交換を行っているということで、あと数年は大丈夫と思っていました。

 ところが買ってみると、ここ10年間程度の整備記録があったのですが、タイミングベルト交換の記録がありません。先般自分で整備をお願いしたSモータース(Sは頭文字)のOさんによると、タイミングベルトを交換するときにかならず緩めるはずのボルトの頭にレンチがあたった跡がないから、やっていないと断言します。

 買ったところに電話で確認すると、記録はないが昨年6月頃にA自動車(Aは頭文字)というところでやってある、と前のオーナーが言っている、と言います。こうなったら自分で調べてみようと記録簿で数年前の車検の記録があるA自動車と思しきところを訪ねてみました。まるで刑事か探偵にでもなった感じです。個人を追及している訳ではないのでストーカーとは違うと思いますが。A自動車の所在はそれほど遠くない場所で、ちょうど1週間前に行ったことがある場所の直ぐそばだったからです。リフト2台程度の小規模な街の整備工場(輸入車専門)という感じのガレージでしたが、出てきたそこのオーナーメカニックとおぼしき人の良さそうなおじさんは、モンディアルのことを覚えていてくれていたものの、前のオーナーはこのところ数年来ていない、と言います。念のため記録簿にある昨年と3年前に車検を行った整備工場に電話してみましたが、やはりやってありません、と断言します。A自動車と近い名前で場所も近いAモータースにも更に念のため行ってみましたが、ここは国産車がメインの整備工場で輸入車はあまりやらない、ということでしたので結論はタイミングベルト交換はやっていない、ということになりました。

 何とメーカー指定では2年または2万キロの早い方、というタイミングベルト交換をこの車は14年、2.6万キロもやっていないのでした。オーソレミヨ!(オーそれみろ)、ついに60万円コースというタイミングベルト交換を早晩せざるをえなくなりました。(タイミングベルトについての詳細は既述の「タイミングベルトの伝説」をご参照ください。)

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2004.12.19

購入2ヶ月で費用31万円

2回目の修理から戻ってきました。エアコンがきちんと動作するようになり、温まればミッションもローからシフトアップしてセカンドに普通に入るようになりましたが費用は14万円。タイヤも当初のミシュラン・パイロット・プレセダから方針変更して、ブリジストンのRE050Aにしました。83,370円。最初に行ったエンジン調整やメーター修理を合計すると、2ヶ月でかかった費用は30万円を超えました。

しかしおかげでようやくまともなフェラーリになりました。エンジンもちゃんとまわり、ミッションも入り、空調もちゃんと動作します。これでやっと年が越せます。

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冬のローカル線の駅で撮影しました。

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2004.12.18

購入後2ヶ月にして2回目の整備入庫

年末の宴会続きで体調を壊したらしく風邪気味ということで仕事を早めに引けて夕方から寝ておりました。そうしましたら横になって5分もしないうちにSモータース(Sは頭文字)のOさんから電話が入り、頼んであったモンディアルのパーツが入荷したとのこと。途端に風邪は治り、さっそくフェラーリを車庫から引き出してSモータースに向かいました。

今回交換するパーツはクラッチのマスターシリンダーとエアコンのコントロールユニット、とくに後者は来年始めにならないと入手できないと言われていたので意外に早く大喜びです。パーツ代はマスターシリンダーが20,700円、コントロールユニットが70,400円とかで割りと高くありません。(感覚が麻痺してきたか)

パーツはもちろん正規ディーラーからの取り寄せではなく、イタリアに出向いて買い付けてくるパーツの運び屋さん経由です。ヤフーオークションで出ているマスターシリンダーは3万円ちょっとしていましたから、それよりも安いです。

交換は早ければ2日ほどでできるとのこと。とっても楽しみです。代車はちょっと古いスバルの軽自動車Vivioでした。アクセルをふかしてもエンジンがうなるだけでちっともATがシフトアップしないので壊れていると思ったらCVTでした。出始めたばかりのCVTなのでベルトの音が非常に大きく、うなるような感じです。(今のはもっと静かだそうです) 子供たちを乗せたらVivioは好評でした。フェラーリとどっちが良いか?と聞いたら、迷った挙句Vivioを選びました。車に関心がない同乗者からすると、中古の軽自動車の方が乗り心地は良いというのは正直なと感想なんでしょうね、きっと。

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2004.12.16

イタリア自動車雑貨店

東京の四谷は新宿通り沿いにあるイタリア自動車雑貨店http://www.italiazakka.co.jp/に行ってきました。ここはアルファロメオ、ランチア、マセラッティ、フェラーリなどのイタリア車関連のグッズや本などで一杯です。高いものもありますが、安いものもあり結構楽しめます。

以前10年以上前ですが、独身時代にBMWと同時に1年ほどフィアット・リトモ・アバルト130TCという車に乗っていましたので、アバルトも懐かしく思い出されました。スクデリアフェラーリのレーシングスーツ、何と数十万円でした。

で結局買ったのは非常に安い250円のフェラーリのロゴのキーホルダー(スペアーキー用に使います)とフェラーリのピンバッチ(最近スーツにつけていますが、目立ちます)とフェラーリのシール(手帳につけました)で2,310円でした。

ちなみにドイツ自動車雑貨というのはグーグルで検索してみましたが見当たりませんでしたが、ネットショップでシュナウザーというのがあるようです。http://www.schnauzer.jp/

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その後入ったレストランでFerrariというスプマンテ?(シャンパンのような発泡ワイン)がありましたので写真にとって見ました。

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2004.12.15

年間走行500kmのテスタロッサ

以前に20年もののフェラーリで走行距離3万キロ程度のものがぞろぞろあるので、メーター戻ししていなければそいういう車は年平均で1,500kmしか走っていない、ということを書いたと思いますが、実際にそういう人がいるという話を聞きました。

私の通っているSモータース(Sは頭文字)で聞いたのですが、そこのお客さんでテスタロッサを持っていながら年間で500km程度しか走らない人がいるそうです。ちなみにポルシェも持っているとか。年間で500kmしか走らないと却って調子が悪く、動かそうと思っても例えばスロットルのバタフライが固着してしまってエンジンがかからないということがあるそうです。そのたびに直すそうなんですが、毎年直してばかりだとか。

この人の場合は特に大事にしすぎて動かさないというわけではなさそうですが、やはり機械モノはある程度使っていないと状態が維持できない、という一例ですね。

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2004.12.12

クラッチのマスターシリンダー

昨日に引き続きメンテの話を書きます。クラッチのディスクが消耗品であることは良く知られていると思いますが、マスターシリンダーも消耗品のひとつだそうです。

ディスクの場合は走行距離や使い方により消耗しますが、マスターシリンダーの場合は走行距離もさることながら、ゴムを使っているため、走行距離が短くても古くなると交換が必要になるそうです。私のモンディアルtは1990年型の15年落ちで、走行2.6万キロですからまさにこの状態になってきているようです。

ゴムが劣化すると、クラッチを踏んでもクラッチオイルが十分にクラッチに届かず、また空気が入ったりするとクラッチがよく切れなくなります。これによりギアが入りにくくなるわけです。

本当はレリーズのシリンダーも交換するのが理想だそうですが、これを行うためにはマフラーを外したりする大仕事が必要なので今回はとりあえず劣化がより早いと思われるマスターシリンダーを行って様子を見ることにしました。

BMWのE30のMTに乗っていたころもやはり13年目くらいでマスターシリンダーが抜けてしまったことがあります。このときはクラッチがまったく切れなくなりました。現象としては、クラッチを踏んだときに抵抗なくスカッと抜けてしまっている状態です。

フェラーリのメンテのことを書くとキリがありません。本日はとりあえずこのくらいで

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2004.12.11

調整でリフレッシュ

モンディアルtは購入してまだ2ヶ月ですが、12ヶ月点検の時期になりましたので知り合いのKさんの紹介でフェラーリ及び輸入車全般に強いSモータース(Sは頭文字)へ整備をお願いし、2週間経った本日引き取ってきました。

そうしたらエンジンがものすごく調子よくなりました。一言でいって超スムーズ、実は独立したバンクの片側のスロットルケーブルのリンクのロックピンが外れていて、ビスが飛んでなくなっていたとのこと。そのため左右のスロットルの同期が取れておらず、回転が合っていなかったということです。つまり今まではV8がそれぞれ独立した2つの直4としてしかも同期せずに動いていたということでしょうか?どうりで回転がラフで、スナッチも時々生じていたわけです。

エンジンをかけた直後のアイドリングの音からして今までと違います。走っても超スムーズ、出だしも回転のピックアップも良くなりました。振り返ると今までは随分ガクガクしていました。無知というものは怖いもので、フェラーリのエンジンとはこういうもの(回転を上げないとスムーズに走れないもの)だと思い込んでいました。

アイドルも調整してもらい、エアフローメーターの電圧をテスターであわせ、CO値もちょうど良いところに調整してもらいました。最初はテスターの針が振り切れるほどCO値が濃かったそうです。どうりで随分臭いと思いました。(買ったときには「フェラーリはどれもこうです」と言われたような、、、)

アイドリングは今まで1250-1300rpmでしたが、今は仕様どおりの1050rpmで安定しています。その分アクセルを踏まないとエンストするようになったけど、慣れれば問題はありません。今までの人は運転を楽にするため、アイドルを上げていたのでしょうか。

ミッションもスコスコ入るようになりました。クラッチホースにエアーが入っていたようで、よく切れていなかったようです。このままではミッションが壊れる寸前だったとか。あー恐ろしい(フェラーリのミッションはものすごく高いらしいです)

ただ、走り始めるとやはりミッションは入りにくくなりました。ダブルクラッチを踏むと入るのですが、おかしいということで聞くと、クラッチのマスターシリンダーが寿命になっているらしいことが分かりました。これは3-4万円程度のパーツなので早速手配をお願いしました。

SモータースのOさんは、エンジンを調整しては走り、調整しては走り、というサイクルを3回も行ってくれたそうです。

それからスピードメーターも直りました。やはり誤差が10%位でていたとのこと。1組しかなかったキーももう1組作ってくれました。

合計で費用は税込みで84,693円でした。これは安いと思います。

2ヶ月前に買ったときは整備後納車の条件で、2日くらいかけて整備してくれたはずなのですが、Oさんのお父さんに言わせると、「ぜんぜんやっていない」とのこと。やはりこの手の輸入車を安く買った場合は、自分でちゃんとした整備ができるところを見つけて持っていかないといけませんね。

SモータースのOさんと、Sモータースさんを紹介してくれたKさん感謝感謝です。自分はこういう人たちを知り合えてなんて恵まれているんだろう、と幸福感に浸っております。

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2004.12.10

車高が低い

買うときに「車高はノーマルだからあまり気にしなくて良いですよ」と言われてその気になっていたのですが、やはり街を走ってみるとボディの下をすることが当初結構ありました。

 お店の駐車場にあるコンクリートのタイヤ止めは論外ですが、走っているときでも人を乗せているとそれだけでちょっとしたところ、例えば道路から坂になっている駐車場の入り口、出口などでは下を擦ることがありました。また道路のバンプをやや速い速度で通過してガツンときたこともあります。いずれも大したことはありませんでしたが、冷や冷やしました。注意して走るようになってからは一度も擦らなくなりました。

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2004.12.08

伝説のタイミングベルト

 フェラーリは70年代からこのところずっと、市販車のエンジンのカムの駆動にタイミングベルトを使ってきました。国産車だとベルトでも10年10万キロ位の耐久性があるのであまり気にする人はいませんが、ヨーロッパ車に乗っている人にとっては、カムの駆動がチェーンかベルトかは非常に大きな関心事です。BMWも一時期、タイミングベルトを使っていて、私もこれを走行中に切って大変な目にあったことがあります。走行中に切れるとピストンの上部とカムで駆動されるバルブの同期がとれなくなり、衝突してしまいます。通常ピストンは平気ですが、バルブの方が曲がってしまいすべて交換することになります。BMWの場合は2バルブのSOHCだったので6気筒でも12本で済みましたが、フェラーリのV8はDOHC4バルブなので32本になります。バルブも新しいものと交換するだけなく、エンジンの使い具合によってそれまでのと同様に手作業で研磨してすり合わせる必要があります。

 BMWの場合も数十万円したと思いますが、フェラーリの場合はこれが200万円以上になるといわれており、フェラーリオーナーの間では「タイミングベルト切れの恐怖」という伝説が語り継がれてきました。BMWなどはすでに2世代前からチェーン方式に変わり、あまり寿命を気にしなくてすむようになりましたが、フェラーリは相変わらずベルトを使い続けており、漸く今年発表されたF430ではチェーンに変わったということです。以前はチェーンはベルトに比べて音が大きい、という問題があったようですが、最近はチェーンでも十分静かになりましたし、第一フェラーリのエンジンはそもそもうるさいものなので、静粛性を気にしてベルトを採用していたとは思えない感じです。

 ちなみにフェラーリ本社の指定ではタイミングベルトは2年か走行2万キロのどちらか早いほうでやるということになっています。(当時のBMWは4年4万キロでした) 単にベルトを交換するだけならば通常の車だとベルト代1万円と工賃1万円という程度ですが、フェラーリの場合はいちいちエンジンを下ろす必要があり、工賃がそれだけで30万円といわれています。

 そしてエンジンを下ろすからにはついでにカムシールの交換やウォーターポンプの交換、ベルトテンショナーなどの交換、タペットの調整もやりましょう、ということになり、その結果タイミングベルト交換は最低でも50万円、一般に60万円ということになります。2年に1回60万円の費用がかかるんではたまらないですね。でもこれを怠ってエンジンのヘッド周りのオーバーホールが必要になると200万円コースですから、これも恐怖というわけです。

 以上は本や雑誌で読んだ知識ですが、専門店Dのメカニック氏によると、4,5年は大丈夫ですよ、といいます。整備工場SのOさんによると、Oさん自身今の355チャレンジの前には348にのっており、348のタイミングベルトは結構丈夫で切れたという話は実際は聞いたことがない、89年式の348で3万キロ以上走ってまだ一度も交換していないのも知っている、といいます。モンディアルTのエンジンは348と共通ですから、これは意外でした。

 それで私の車は、というと買うときに確認して昨年12月の車検の時にやってあるから当面大丈夫(ただしその時の整備記録簿はない)、ということだったのですが、今見ているSのOさんによると、タイミングベルトを交換するときに必ず緩める部分のナットにレンチがあたった形跡がないから、交換していないのではないか、と言っています。

 走行中にタイミングベルトが切れると走行不能になりますし、常時200万円の賭けをしながら走るのは心臓に悪いので、やはり来年にでもタイミングベルトを交換しようか、と思っています。

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 Sで整備中の私のモンディアルt、後ろに移っている512TR?はタイミングベルト切れではないものの、エンジンヘッドのオーバーホールが必要となって200万円超の整備が必要だそうです。12気筒48バルブだと大変です。

(追記)

 2005年2月からタイミングベルト交換の作業に入ったところ、やはり1回はタイミングベルト交換を行った形跡があったそうです。タイミングベルト交換と一緒に行われるウォーターポンプについても交換された跡がありました。ただし、タイミングベルト自体はちょっとたるんでいて、ウォーターポンプのベアリングも相当がたがきており、タイミングベルト駆動のスプロケットもガタがきており、内部のテンショナーもスポット溶接の3箇所中2箇所がはがれてがガタがきているなど、やはり交換してよい時期だったと言うことが判明しました。 購入にあたっては、前年にタイミングベルト交換してあって、あと4年くらいはやらないで済む(その分維持費がかからない)、というのがこの車を選んだ決め手だったんですが、結果的には交換してよかったと思います。

 ちなみにタイミングベルトが切れると、修理は3ヶ月で費用は180万円だそうです。(経験者から聞いた話) また、タイミングベルトを交換して5000キロで切れたということもあるそうです。下手なところが交換すると、ベルトがたるんでいて、ガイドピンにこすれてベルトが早く擦り切れてしまうのだそうです。

 福野礼一郎氏の「極上中古車を作る本」には、フェラーリのような車は、中古で買ったらすぐにタイミングベルト交換をしないと安心して乗ってられないということが書いてありますが、本当にその通りですね。ちなみにタイミングベルト交換やカムシールの交換など一式のことをすることを「初期化」と読んでいるのを見たことがあります。

  

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2004.12.07

イギリスのフェラーリと本の紹介

日本でバブルのころ「イギリスではフェラーリも安いものは200万円くらいからあって好きな人は自分で直しながらのっているらしいよ」ということを聞き非常にうらやましく思ったことがあります。今や日本でもそれが現実のものとなって非常にうれしく思います。

ところでイギリスのフェラーリですが、右ハンドルが多いようです。日本ではほとんど見かけませんが。イギリスでは左ハンドルは法律で禁止されているわけではないようですが、ほとんど存在しないのが実情のようです。確かにイギリスのフェラーリの本の写真を見ると右ハンドルが多いです。

フェラーリに関する本は最近日本でも見かけますが、イギリスの本はさらに充実しています。モンディアルに関するインプレッションなどもイギリスの本だと沢山あって驚くほどです。そのうちのひとつは読んでいて非常に親しみのある文章だと思って最後に署名を見たら、日本でもよく知られたポールフレール氏のものでした。右でご紹介しているFerrari 328,348, Mondial Ultimate Portfolio もそのひとつです。日本語で翻訳されているものは、同じく右でご紹介している「フェラーリV8のすべて」(原題 Original Ferrari V8)が一番参考になりました。

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2004.12.05

小さいラジエーター

私のモンディアルは欧州大陸仕様ということもあり、ラジエーターは排気量3.4Lの車とは思えないほどの非常に小さくコアも薄いものがついています。ファンも2個ついていますが、これでは夏場の渋滞は耐えられそうにないような感じです。いまメンテをお願いしている整備工場SのOさんはファンが2つついているから大丈夫だというのですが。両サイドのドアの後ろ、エンジンの前に空気取り入れ口がついていますが、左はエンジンルームに抜けているだけで何もなく、右はオイルクーラーのみがついているだけで、ラジエーターはフロントについてます。

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追記

整備記録をみたら数年前にコーンズでラジエーターのコア増しを40万円かけて行っていることがわかりました。サイドタンクも増設されてあり、日本の渋滞に耐えられるよう改良を施してあることがわかりました。

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2004.12.03

フェラーリは特殊な車か?

フェラーリはメンテナンスにおいて特殊な車かというと、輸入車修理歴30年の超ベテランメカニックのKさんによりますと、そんなことはないそうです。むしろシトロエンとかの方がもっと特殊だとか。288GTOとかF40とかはわかりませんが、フェラーリでも通常の市販車の場合は特に専門店でなければいけない、ということはないそうです。

フェラーリ専門店の人に言わせると、インジェクションになってからのフェラーリはメーカー純正電子診断システムがないと調べられないそうで、特に360以降になるとコンピューターのエラーログを見るための専門の電子テスターが必要だそうです。これを備えているのは専門店しかないそうでが、現在は汎用のダイアグノーシス読み取り装置もありますから、最新のもの以外はそれを使えばある程度はエラーを解析することができると思います。また、メカニカルな部分は輸入車全般に詳しい整備工場ならばやれるんじゃないでしょうか。

ちなみにオイル交換も量の測り方が特殊なので、下手にやるとオイルをあふれさせてしまうようです。(オイルの測り方は5月25日の項に書いてあります。) 通常のオートバックスとかではノウハウがないので、オイル交換は受け付けてもらえないと思います。東雲あたりのスーパーオートバックスだとどうでしょうか。誰かご存知の方はいらっしゃいませんか?(入庫しているのを見たことがあるとか)


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2004.12.02

トラブルの楽しみ

実用車の場合はトラブルは満足度の低下の原因ですが、趣味の車の場合はトラブルもまた楽しみの一つです。トラブルがでて、その原因を究明し、パーツを探し、直してもらう、そしてこれを仲間と情報共有する、これが楽しいんです。別に強がりを言っているわけではありません。マニアの心理ってこういうものなんでしょうね。パソコンなどでもわざと最新の高いパーツを買ってきて組み込んで苦労している人、いますよね。

車の場合も自分でやれるともっとよいのですが、設備と道具と技術がないとだめなんでプロにお願いすることが多くなります。なくても困るものではないので、それに時間がかかっても文句は言いません。

会社の常務で1984年のジャガーに乗っている人がいるのですが、今までかけた修理代はクラウン1台分(500万円?)とうれしそうに言っておられまして、そういうのを聞くとこちらも心からうれしくなってしまいます。これって馬鹿にしている訳でなくて、同じ苦労を共有している仲間がいるという連帯感だと思います。

逆にアルファロメオで車検にトータルで20万円しかかからなかった、という人の話をきくと同情したくなるほど気の毒に感じてしまいます。これってやっぱり変なんでしょうね、世間から見ると。

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2004.12.01

購入2ヵ月後の12ヶ月点検は数十万円か

購入2ヶ月にして12ヶ月点検と整備をお願いしたSのOさんから電話をもらいました。

ヒーターバルブは大丈夫だけど、空調コントロールユニットがだめだとのこと。パーツは当然日本にはありませんので、海外オーダーです。コーンズの旧価格では7万円超とのこと。また、スロットルケーブルがスロットルボディにつながっているところの片側のビスがなくなっていて、左右のスロットルが完全に同調していなかった可能性があるとのこと。モンディアルtのV8は片側のバンクがそれぞれ独立して制御されているらしいです。これがアクセルオフ時のスナッチの原因だった可能性があります。そうなるとフライホイール交換をしなくて直るなら安いもんです。

オイル漏れも心配でしたが、こちらは垂れていなかったとのこと。車庫に数滴とはいえない程のオイルしみがあったので、ちょっと心配していましたが、これは次にヘッドカバーをあけたときに一緒にやってもらうことにしました。

というわけで早くも購入2ヶ月にして数十万円の整備費がでていきそうです。買ったときの条件は整備後納車、現状渡し、つまり納車のときには整備するけど、保障はないよ、というものです。ヒーターが効きっ放しという点は納車後直ぐに問題を指摘したので、これは買ったところが責任を持って直してくれるそうですが、パーツがないので時間がかかりそうなので、こっちでやってしまおうとおもっています。

ちゃんとした保証が欲しい人は、コーンズでフェラーリパワーという認定中古車があるのですが、これは新しいものばかりで、価格も1000万円以上と高価なものばかりなので、お金持ちでないと手が出ません

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